夕張の町です。べーしっ君の親父のような顔の電気屋さんがいます。ファミコン入荷とありますが、もうこの頃はみんな持っていたのでは?
電気屋さんによると、見慣れない黒塗りの外車が、中央炭坑の方へ走っていったそうです。炭鉱の中は真っ暗だと思われるので、電気屋で懐中電灯を購入します。土地柄、懐中電灯は性能の良いのがそろっているそうです。
夕張炭鉱の入り口に来ました。いかにも!という感じで、真紀子のものと思われる靴が落ちています。まだ温もりが残っているので、つい最近落としたものでしょう。やはり中は真っ暗なので、懐中電灯をつけて突入です!
と、炭鉱に入った途端、入り口を何者かに塞がれてしまいました!まさにワナ!とりあえずは真紀子を探すため、奥に進みましょう。内部は3D迷路になっています。
つるはし、もう一方の靴と、思わせぶりなアイテムが次々見つかります。
正直この迷路は少々面倒くさいのですが、この頃のゲームの特徴として色々な要素を詰め込むのが良いと思われていたからだと思います。ファミコン版キャプテン翼のアドベンチャーパート『岬くんを探せ!』はそれが最も裏目に出た例だと思います。
苦労の末、ようやく真紀子を発見!縛られて、冷たい土の上に放置されています。可哀想に。
真紀子は生きていましたが、意識不明です。早く脱出しなくては!
出口を求めてウロウロしますが、全然見つかりません。そのうち、懐中電灯の電池が切れて、周囲は真っ暗に…。すると、暗くなったことによって、うっすらと外からの明かりが差し込んでいるのがわかりました。拾ったつるはしを使って脱出です!!
警察病院に運んだ真紀子は、酸欠のため意識不明で面会謝絶状態です。回復を祈って、捜査再会です。
真紀子と一緒に写っている写真を見せると、観念したように浦田は話し始めました…。
戦後、アメリカからの救援物資や旧日本軍の遺産を横流し、金儲けをしていた連中がいました。そのボスが阿久津、船を用意したのが奥村、物資を売りさばいたのが白木。そのうち悪事がばれそうになり、証拠隠滅のために漁師もろとも船を沈めてしまいました。コレを事故に見せかけたのが、新聞社に勤めていた飯島。このときの犠牲者の一人が野村安吉で、残された息子を浦田が育てました。その子が野村源次=ゲンさん。
増田が刑務所に入ったときに浦田と同じ房になり、増田の顔付きがゲンさんに似ていたため、浦田はつい事件の思い出を話してしまったそうです。そのため、増田はこの事で阿久津を脅迫すれば金になるだろうと思い、ゆすりに行って殺されたようです。
増田はゲンさんの名前を語っていたのだから、阿久津はゲンさんを殺したと思っているはず。すると、口封じの為に狙われるのは二人の娘…。由香里を殺されたゲンさんは、復讐のため、そして真紀子を守るために、阿久津一味を次々に殺していく…。事件の全貌が見えてきました!
真紀子の意識が戻ったと連絡を受けて病院に行くと、寝グセで髪がボサボサの真紀子がいます。シュンは「あなたが意識不明の間、気が気で無くて捜査も手に付かないくらいでした」と、上司の前で手を抜いて仕事をしていたことを告白します。不届きなヤツです。
真紀子によると、ゲンさんは阿久津と刺し違えて死ぬつもりで、真紀子はそれを思い留まらせるために奥村の手紙を見せようと、アパートに戻ったら誘拐されたそうです。早くゲンさんを止めなくては!
阿久津の事務所に電話をすると、遊説のために札幌に向かったそうです。そして後援会だと言う男からも電話があったことを知らされます。きっとゲンさんです!
コロポックリでは、ゲンさんが「今までお世話になりました」と言って、出刃包丁を手に飛び出していったと聞かされます!行き先は札幌駅!すでに千歳空港からの特急列車が到着しています。
グリーン車の車両の前に移動すると、諸悪の根源である阿久津の姿が見えます。鼻デカてっぺんハゲです。周りをどうみても堅気ではない怪しい人たちが取り巻いています。これでも一応、後援会の人を装っているようです。この姿をマスコミにかぎつけられたら、大臣どころじゃないのでは…。
なんと包丁を持ったゲンさんが北竜会のヤクザに取り囲まれています!こんなところでも板前スタイルを貫くゲンさんがステキです。普段着なのでしょうか?
「飛んで火にいる夏の虫とはお前のことだ。北竜会のみなさん、よろしくおねがいしますよ」と、阿久津はとても悪党らしいセリフを言ってのけます。でも、人が大勢いる札幌駅なんかで、こんなことしちゃってて良いんでしょうか?
果敢にもシュンは一人でヤクザたちに立ち向かいます!『アタタタタ』『改心の一撃』と、シュンはめっぽう強いので、ボスの出番は全然ありません。ヤクザたちを凶器準備集合罪&公務執行妨害の現行犯で逮捕すると「おみそれしやした」と平伏します。
頑張ったので、今まで手を抜いて仕事をしていたことは多めに見ましょう。
「政治生命はもうおしまいだ…」とほざく阿久津を逮捕します。この男、ホントに鼻がデカいです。
さらにゲンさんを殺人未遂の現行犯で逮捕します。ゲンさんは真紀子を心配していますが、既に救出したことを告げるとホッとした様子です。それにしても、ゲンさんのこの格好じゃ、包丁を隠す場所なんて無いですね。よく怪しまれず駅のホームまで来れたものです。
何にしても、長かった事件はようやく解決です!
東京に帰るので、空港でシュンに見送られます。某ゲームのように、部下が犯人じゃなくて良かったです。シュンは最後に次のようなことを伝えてくれます。
ゲンさんは真紀子が殺されたと半分あきらめていたようで、娘二人の弔い合戦の気持ちで阿久津に挑んだようです。また、ゲンさんは癌に侵されていて、あとわずかの命だそうです。
さらに、北竜会が由香里を交通事故に見せかけて殺したことを白状したそうです。
東京に戻りました。例の事件を解決したおかげで、自分の評判が上がっているそうです。部下の黒木はアホみたいに笑ってます。シュンの方が使えて良かったのに。コイツにできることは、萬福軒に毎日ラーメンを注文するくらいです。
すると、北海道警のシュンから、絵ハガキが届いていると言います。ハガキの裏は写真になっているようですが…。
『結婚しました!』と大きく書いてあります。相手はなんとあの真紀子さん!実に幸せそうな二人ですが…。「どうしたんですか?ボス。しんみりしちゃって。まさかボスも真紀子さんを…」と黒木のボケがデリカシーの無いことを言ってきます。うるせえっ!!どっか行け!!!
いかがだったでしょうか?このコンテンツを書くために、今回改めてプレイしましたが、30年以上前の作品で何度もプレイしているにも関わらず、最後までドキドキ感を持ってクリアすることができました。名作と言うのは、こういうことを言うのだなぁ…と実感させられます。それにしても、本当にこんな捜査をしたら、事件解決まで何日かかるんでしょう?ゲーム内での移動は一瞬で終わりますが、実際は凄い距離を移動してます!
いずれ多機種版もプレイしてみたいです。後半のシナリオがだいぶ違うらしいので。また、最近のゲーム機で最高のグラフィック&音声付で復刻したら、けっこう売れると思うんですけどどうでしょう?
このゲームはBGMも素晴らしいです。古臭さを感じさせない名曲です。火曜サスペンス劇場とか土曜ワイド劇場で使われてもおかしくないかも?